子どもの頃に読んで、今でも大切な本はありますか?
その一冊は、心の友であり、あなたを作ってくれた栄養です。きっと、これからもあなたを支えてくれるでしょう。
私たちは、東北在住、出身の児童文学作家です。
本は、心の支えとなること、想像力を育むことを信じ、日々物語を書いています。
きのうも、きょうも、あしたも。
楽しいときも、辛いときも。
あの東日本大震災のあとも、ずっと。
9年が過ぎ、来年は10年。
皆さんは、どんな年月を過ごしてこられたでしょう。
物語が、寄り添ってくれたことはありましたか?
わたしたちは、「書く」ことで救われました。そして、物語の力を再認識しました。
この力をもっと、育てたい。
そんな思いで、「みちのく童話賞」を立ち上げました。
2021年。
東北各地から、童話を募集し、優秀作品を表彰いたします。
私たちの取り組みは、ほんの小さな灯りにすぎないかもしれません。
でもこの賞をきっかけに、童話作家を目指してくださる方が現れること、
物語の素晴らしさを再確認してくださる事を願っています。
――全ての人の未来のために
2020年 3月
みちのく童話賞実行委員会スタッフ一同
委員長 おおぎやなぎちか